内視鏡検査について

内視鏡検査について

内視鏡検査による定期な検診をうけることにより病気の早期発見がなされるのは周知のことです。しかしながら、内視鏡検査は苦しく痛いといったイメージがあり敬遠されておられる方が多いのが現状です。当院ではそんなマイナスのイメージを払拭すべく、出来るだけ体にやさしい検査を心がけ、定期的に検査を受けていただけるようにと努めております。

上部消化管内視鏡

上部消化管検査においては 細径の経鼻内視鏡と希望により鎮静剤を使用した経口内視鏡を実施しております。内視鏡検査が始めての方には、経鼻内視鏡をおすすめしております。内視鏡所見によりピロリ菌の感染が疑われる場合には、その場でピロリ菌の有無をチェックし、積極的に除菌治療を行っております。

経鼻内視鏡

経鼻内視鏡

基本的に上部消化管内視鏡は経鼻内視鏡を用います。
口頭反射が少ないこと、検査中に会話が出来ること、心肺機能への影響が少ないなどのメリットが挙げられます。

経鼻内視鏡の流れ

経鼻内視鏡検査の流れをご説明いたします。

問診

鼻の病気の有無、アレルギーの有無、抗凝固剤等の薬物服用歴など

前処置
  • 消泡剤を飲む

    消泡剤を飲む

  • 鼻孔粘膜に血管収縮剤をスプレー

    鼻孔粘膜に血管収縮剤をスプレー

  • 鼻孔に表面麻酔薬を塗布したチューブを挿入

    鼻孔に表面麻酔薬を塗布したチューブを挿入

検査
検査

左を下にした体位で検査を行います。

検査中は唾液の嚥下や会話が可能です。

後処置
後処置

鼻腔粘膜に血管収縮剤をスプレーします。

10~15分で飲食可能です。

経口内視鏡について

経口内視鏡について

経鼻内視鏡内視鏡での検査が難しい場合は経口内視鏡での検査を行います。

経口内視鏡の流れ

経口内視鏡検査の流れをご説明いたします。

問診

アレルギーの有無、抗凝固剤等の薬物服用歴など

前処置
  1. 消泡剤を飲む
  2. 咽頭麻酔、ゼリー状の麻酔剤とスプレー麻酔の併用
  3. 静脈麻酔 鎮静剤の注射
  4. マウスピースをはめる
検査
検査

左を下にした体位で行います。

検査中は唾液を飲み込まないように注意してください。

後処置

検査後麻酔の影響がとれるまで、回復室で休息

  • 咽頭麻酔の影響が取れる約一時間後より飲食可
  • 静脈麻酔をご希望の方は、回復に個人差がありますので自転車・バイク・自動車でのご来院はお控えください。

ピロリ菌の除菌

ピロリ菌の保菌者は慢性萎縮性胃炎となり、萎縮の程度により胃癌のリスクが上昇します。除菌治療を行うことによりリスクの軽減につながります。しかし、完全にリスクがなくなるわけではないので、定期的な内視鏡検査は必須です。

除菌は酸分泌抑制薬と2種類の抗生剤の内服によって行われます。約60~70パーセントの除菌率です。(1次除菌が不成功の場合には、抗生剤を変更し、2次除菌を行います。この場合の除菌率は薬90パーセントです。) 除菌判定は尿素呼気試験により、内服後約2ヵ月後に実施しております。

下部消化管内視鏡

下部消化管検査は、全例点滴を施行し鎮静剤を使用した状態で実施しております。大腸にポリープを認めた場合には可及的にポリープ切除術を行っております。大腸ポリープとして発見される約半数が大腸腺腫です。残りは炎症性や過形成性と呼ばれます。大腸腺腫は良性の腫瘍ですが大腸がんの前がん病変であり、癌化する前に内視鏡的に切除することで大腸癌の予防につながります。ですから、小さい大腸腺腫でも発見率の高さが重要になります。一般的に内視鏡専門医による大腸腺腫検出率は20パーセント以上と言われている中、当院の大腸腺腫検出率は約40パーセントを保っております。また、盲腸到達率は97パーセントでほぼ全大腸を観察できております。これからも患者様の健康の為、さらなる技術の向上を目指しております。

下部消化管内視鏡検査の流れ
前処置

検査前日に検査食を食べていただき、夕食後ラキソベンを内服します。水分は多めにとってください。午前8時ごろより大腸洗浄剤(ムーベン)を2時間かけて服用、飲み始めてから3時間ぐらいの間、何度か便意をもよおし、腸内が綺麗になります。予約の30分前に来院ください。

検査前
  1. 検査着に着替え、紙パンツを着用
  2. 点滴・鎮静剤の注射
検査

左を下に、膝を抱えるような体位で行います。必要により検査中体位を変えます。

検査後

鎮静解除剤の注射をした後、回復室で休息していただきます。

検査後

画像をお見せして検査結果をご説明いたします。
生検やポリープの切除を行った場合は、病理結果の説明の為再診予約いたします。

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